なんで「ブランド」を編集するのか?
編集もデザインも広義まで話が及ぶとややこしい。
メディアについても同じだ。広義はややこしい。
そこへきてもっとややこしいのが、
ブランドという概念だ。
もうすでに広義の役割を持っている。
ブランドって何なの?という議論は多くの
書籍の中でもされている。
でもシンプルなところ、
やっぱりブランドは「記号」だなと思う。
会社名やロゴなんかの、
単なる文字列に意味を与える記号。
信頼だったり、イメージだったり、
いろいろなものがのっかるのがブランド。
その中に、今のご時世だと「社会的意義」
もしっかりと乗ってくるだろう。
ブランドエディターがブランドを
編集するライターの立場をとるのは、
単なる社名、単なるブランド名に、
ちゃんと記号を与え、脳の報酬系として
パターン認識を与えてあげること。
イメージではなく、テキストで
しっかりとしっかりと意味を根付かせる。
そう、意味を根付かせ、
そこから何かの醸成が始まるのだ。
まるで種まきのようだ。
きっとこれは、イメージでは種まきに
ならないのかもしれない。
さまざまな解釈が可能なのがイメージの
世界で、狭義のデザインだから。
文章とは人の心に植えられる種なのだな。
目が出て育つことをカルチャーの醸成というのだな。